死は私が求める結末。
 それをどう飾られるかは自分次第。
 だけど、けれども。
 果たして私は死ねるのかしら。
 人の世が終わるその前に、不死の呪力から逃れられるのかしら。
 教えなさい、過去の記憶たち。
 そして見せなさい、未来の果てを。
 それまで私は戦い続ける。
 鬼の世より溢れる獣達と。

 鬼界より現れる獣、それに憑かれ「鬼獣」と化した人と戦う人を極めた人、「覇人」の中でも抜群の実力を誇る雫。
 しかし彼女の過去は哀に溢れ、いつしか見つけた「愛」を拠所に戦い続ける。
 本能をむき出しに動く「鬼獣」に対し、特化した1つの感情を武器に「覇人」は戦う。
 「哀」を携え戦う雫はいつしか「憎」を以って戦い続ける弟と、過去の是非を問うことになるだろう。
 鬼獣となった妹に対し、雫が下した冷断を。
「・・・地獄に帰るかこの場で消えるか・・・今すぐ選びなさい・・・」
 今日も澄んだ彼女の声が、哀に濡れて響き渡る。