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| 生と死が生み出す愛憎劇。 それは時として正義と悪に振り分けられ、物語られる。 根本は同じだって言うのに、人間ってのは苦悩するのが好きな生き物。 同じ心を持つ生き物として同情する。 そして、その生き物に区別される友を助けてあげたい。 常に心が泣いている相棒を。 なぜって、それは愛する「人」のお姉さんだから。 感情なんて、そうやって単純に考えればいいじゃない。 相手に思いやりさえ持てれば。 鬼界より現れる獣に憑かれ「鬼獣」と化した人と戦う鬼を極めた鬼、「覇鬼」の中でも最古参にして最強の牡丹。 たった一人で生きてきた道は雫との出会いで大きく変貌する。 本能をむき出しに動く「鬼獣」に対し、物理的に対抗出来る鬼は「覇人」と組むことで最大限の力を発揮する。 雫という最高の覇人を手に入れた時、彼女は歓喜した。もはや私に死はない、と。 さらに彼女の弟との間に生まれた愛。しかし、それは姉弟の間に生まれた憎しみが引き裂いた。 それでもいつか再び、いや、今でも繋がっていると信じてやまない。 「悪いけど、いちいち理性に頼るほど弱くないの、私って鬼は」 哀を支える愛に満ちた鬼は、今宵も非情の力を解き放つ。 ← |